2008年9月29日月曜日

●企画趣旨


少年犯罪や引きこもり、親による子ども虐待などが連日ニュースになり、親子関係が問題視されている今、子育てにとまどう親たちは「子どもを愛する自信」を失いがちになっています。

どうやって健全な子どもに育てたらいいのか、わからなくなっているのです。

でも、現時点で子育てに自信がなくても、恋愛をし、子をはらんでいた妊娠中の十月十日の中では「五体満足であれば十分」と祈り、それ以上は望まなかったはずで、そこには純粋な愛や親心があったように思うのです。

親自身がその時の気持ちを忘れてしまうと、その気持ちを子どもは知らないまま。

あなたは、自分の両親がどのように出会い、恋をし、どんな気持ちで自分を産んだのかを知っていますか?

一組の男女がどれだけの思いをして結びつき、二人の愛の結晶である子どもの誕生をどれほど待ち望んでいたのか。

子育ての苦労ではなく、出会いから恋愛、そして出産に至るまでの実録の中に、「どんな子も親に望まれて生まれてきたのだ」という真実を見出したいと思うのです。

親の期待を裏切るような人間に育った子どもでも、親がどういう気持ちで自分をこの世に産み落としたのかを知りたいはずなのです。

「自分が『産んでくれ』と頼んだわけじゃない」

そう叫ぶ、生きずらさを抱える子どもでも、自分がどれほど親に望まれて生まれてきたのかを知れば、生き直せます。

ハラハラするような恋愛や出産のリアル・ストーリーは、それを経験した親を自分と同じ「ただの人間」としてとらえなおすチャンスになるからです。

同時に、子育てが決して上手ではなかった多くの親にとっても、自分がどういう思いで子どもの誕生を待ちわびていたのかを思い出せば、少々期待はずれの子どもであっても、「自分の子」として許せる契機になる気がするのです。

そこにこそ、親子がお互いを「ただの人間」として認め合えるチャンスがあると思うのです。

この本は、親が子どもに初めて自分たちの出会い以前から、出会い、デート、葛藤、恋愛、結婚から出産に至る過程をわが子に語りかけるように書いた手紙を集めて作られます。

1本1本の手紙に、それぞれの両親が個性的な人生の物語があるはずです。

若い夫婦の初々しい物語もあれば、老夫婦が遺書のように中高年になったわが子へ初めて語り明かす物語から、結婚や出産を反対されたり、シングルマザーになったり、現在は男手だけで育てているという家族まで、多種多様な事情の中に一般論では語り尽くせない固有の命の営みを観ることができるでしょう。

二人の男女が恋に悩み、出産に一喜一憂するエピソードは、すべての「子ども」(※大人になった子どもも含めて)に感動をもたらすのはもちろん、命を粗末にしたり、人を傷つけたり、生きることに疲れた「子ども」たちに親族や兄姉、友人などがそっと差し出すプレゼント本としてもちょうどいいですし、結婚式や葬式、卒業式や成人式など冠婚葬祭の贈答品にもぴったりでしょう。

子育ては下手だったかもしれません。

おかげで今は厳しい親子関係になっているかもしれません。

それでも男と女がなんとか愛を育み、その結果として自分を生んでくれるだけでも大変だったことを知れば、自分が今ここに生きてる現実を親に感謝したくなるはず。

それは、今ある自分の命はもちろん、他人の命をも愛おしく感じるチャンスになると思うのです。


「誰でもいいから殺したかった」なんて言う人だって、

「生きていくのに疲れた」とため息をつく人だって、

本当は、どんな人もみんな愛から生まれてきた。

そんなことを伝える本を作りたいのです。


わが子だけでなく、世の中の多くの子どもたちのために、あなたも「わが子への手紙」を書いてみませんか?


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